男と女
海外に出てね、男と女の境界線の国ごとの違いにビックリなんだ。
人間とは教育の賜物とは良く言ったもの。男と女の教育も必要なんだなってね、超実感。
まあ、アフリカの部族の男の子なんかちゃんと戦士になる為に、13〜15歳くらいで儀式を行う。一人で獲物を捉えにいく。
それが男になる為の教育。
そういうのはアフリカだけじゃなくて、北のモンゴル系部族にもそういう伝統が今でもあってね。すっごく面白いよ。
それから、ヨーロッパも北に行くごとに、その男女の境界が薄れていく。
もうスカンジナビアなんかは男女同権になって大分歴史が長いし、
社会も世界の中で一番男女平等だし。
だから男っぽく無い人多いよ〜。
ドイツ人もそうだよ。あんなに見た目ごついのに、20代くらいの若者、結構中性っぽい人多い。
でもドイツは男社会だからね。
日本人の若い子も今そんな男っぽく無いでしょ。
でも日本も男社会。
社会人になって、社会の荒波にのまれて、家族を持ってゆっくりと大人の男になっていくんだね。
私最近、ヨーロッパ人と家族になったの。
彼は仕事しているけど、デザインや絵を書くのが仕事なので、大人の駆け引きなんて全然出来ない感じだし、
会社の汚い感じもまだ経験していないみたい。
だから凄く純粋で真っすぐな子供のまま。
でも今私を養ってくれているから、一家の大黒柱としての意識が芽生えている見たい。少しづつ。
だって、あたし、子供生まれて、他のヨーロッパ女性みたいに一才にならないうちから子供預けたく無いし、働いても、フルタイムでは絶対働かないよって、ていうか出来ないし。
彼にずっと言い聞かせてる。自分の手で、ちゃんと子供育てたいからねって。
私は日本でそう生まれて育てられて来ているから、これが私の文化だからって、ずっと酸っぱく言い続けている。
だから今彼頑張っているよ。そんなに稼いでる訳じゃないから、自分の給料全部家族のお金にするっていうのって大変みたい。
私が彼がちゃんと家族の大黒柱になるように育てているの。一家の大黒柱のお父さんになる教育。
今の男女同権が進んだヨーロッパの若い人には難しいみたいね。
でも今、彼はなんとか頑張ってる。それが出来なかったら私はいつでも日本に帰るしねって。
まるで鬼嫁だけども、それで今仕事もすっごい力が湧いているみたいで、たくさん仕事している。
それで彼も今月から昇進したんだ。このまま、彼がステップアップ出来れば、それはそれで、私の役割。
自分でも驚いているけど、こういう感じに落ち着いて来たのね。
今まで、付き合った人で、こんな相手を養ってもいいよって感じの甲斐性のあるヨーロッパ男性居なかったから、ホッとしているよ。